旧ブログより(2005年10月09日記入)
本日はお客さまもまばら。
久しぶりに昔聴いたアルバムを聴いてみました。
宇宙戦艦ヤマト ベスト(CD)
……いいですねぇ……
私たちの世代には、生きる意味を考えさせられた名作です。
敗戦の玉音放送の折、松本零士氏のおかあさんは、
松本氏の喉元に刀を突きつけ、占領軍があまりに無理難題を押し付けるならば
辱めは受けず、死のうと幼い零士氏に語ったそうです。
第1作『宇宙戦艦ヤマト』では、沖田艦長をはじめヤマトの乗組員の目的は、イスカンダルにたどり着き、コスモクリーナーを持ち帰ることでした。
死んでしまっては彼らの旅は意味がないのです。
生きて、同胞たる地球人を救わねばならないのです。
そこには、太平洋戦争末期の思想への、松本氏なりのアンチテーゼが隠されていると思うのは私だけではないと思います。
第2作『さらば宇宙戦艦ヤマト』でヤマトは散ります。
これは松本氏の原作といってよいか、やや疑問ですが、『命』の大切さ、意味へのメッセージは脈々と受け継がれています。
CD『宇宙戦艦ヤマト ベスト』の3曲目『ヤマトより愛を込めて』の歌詞にそれを感じることができます。
その人の優しさが 花にまさるなら
その人の美しさが 星にまさるなら
君は手を広げて 守るがいい
身体を投げ出す値打ちがある
一人ひとりが思うことは 愛する人のためだけでいい
命をかけて何かをなそうとすることを、彼は否定していないのです。
でも、それは大切な何かを守るため、
自分の意志で決めることなのだと思います。
戦時中、各国の多くの兵士が、それぞれの国のために亡くなりました。
でも、『国のため』というフレーズの
国の顔は、実は愛する妻や幼い弟妹、両親、幼馴染、ふるさとの山や川だったのじゃないか思うわけです。
すんまへん。
こんな辛気臭い話を書く場所じゃないのですが、
ふとアルバムを聴いてて、書いてしまいました
ご容赦を
とにかく、いいシリーズです。
特に第1作『宇宙戦艦ヤマト』と
第2作『さらば宇宙戦艦ヤマト』はお奨めです。
さらばについてはもっと語りたいのでまたの機会に。
それでは