京ことばの会20周年記念イベント開催

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弊店もご縁を戴いている『京ことばの会』さまが20周年記念イベントを、2025年3月16日(日)に開かれることになった。

場所は渉成園(枳殻邸)
渉成園は、烏丸七条にある東本願寺さまの庭園で、周囲に枳殻(からたち)が植えてあったことから枳殻邸とも呼ばれ、仏寺庭園として国の名勝にも指定されている。(詳細はこちら)

イベント内容は添付のチラシをご覧いただきたいが、会場の都合で定員が100人程度とのことなので、事前にお問い合わせされるのもよいかもしれない。
ちなみに会話劇『宮中の才女三人』は、京ことばを楽しんでいただけるよう、会で脚本から作られた作品で、紫式部清少納言和泉式部が一堂に会してやりあったら・・・?というような内容だそうだ。
紫式部は日記の中で、清少納言や和泉式部への苦言を書きのこしているが、果たして・・・。

ちなみに平安時代でも随一の歌の名手と云われる和泉式部。
皆さんがよく知られているのは百人一首のこの句かな?

あらざらむ この世の外の 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな
「もうすぐ私は死んじゃうと思うけど、あの世へ持っていく思い出に、もう一度、あなたに逢いたいなぁ」ってところだろうか。率直で、可愛らしくて、「あらざらむ」から始まるとこなんて技巧的で、紫式部は「和泉はけしからぬかたこそあれ」なんて書いているけど、けっこう魅力的ですよね。まぁ多分に泉里香さん(大河『光る君へ』で和泉式部を演じる)の印象があるのですが・・・。

入場料700円はチラシに記載のように庭園維持寄付金として東本願寺さまにお支払されるので、イベント参加費は無料みたいなものです。
もしお時間があれば、京都の名庭園の景色を愉しみつつ、平安の暮らしに思いを馳せ、京ことばをはんなり楽しんでいただけたらと存じます♪


《参考》
京ことばカルタ(CD付)京ことばカルタ(CD付)
枕草子(原文古文朗読CD)
朗詠・百人一首CD
愛子内親王さま 2025年歌会始


京ことばの会20周年記念イベントチラシ

京ことばの会20周年記念イベントチラシ