運送屋さん、大丈夫かぁー!?

てんちょ-の時事放談 つれづれなるままに
てんちょ-時事放談

正直言って、運輸網がエライことになっている気がする。
大手は知らん。
金があるからなんとかなるやろ。
しかし一般消費者や零細事業者、店舗運営者、小さな規模の中小企業経営者はけっこう資材や商品が届かず、困っているのではないだろうか?

もともと2024年4月1日からの、運送業ドライバー労働時間に関する規制改正が諸悪の根源だ。
改正ポイント、大きくは下記3点だ。

1.年間時間外労働の上限を960時間以内に規制。
2.月の時間外労働の上限が45時間に規制。
3.勤務間インターバルを継続11時間以上与えるよう努める。

それぞれは決して間違ってはいないだろう。ただ・・・
お前ら現場、見たんか!
近年の人件費UPで各運送業さんは運転手不足だったところに、働く時間を強制的に制限したものだから、荷物が回らない。
残業はダメやし、バトンタッチする人間もいないから、運転手さんは慌てるし、イライラする人だっているだろう。当然事故も起こりやすくなる。

日本人の悪い癖・・・みんな揃って休む風習が今も残っているから、週末や祝日は運転手不足に陥り、商品配達拒否が発生。
例えば我々CD販売業にしても、一部の商品とはいえ、金曜日の午前中までのお取り寄せは土曜日の午後にはお渡しできていたのが、今は月曜日の午後、月曜日定休日が多い業種なので火曜日お渡しになっている。本来、金曜日に届く資材が届かず、生産が週明けになっている工場もあるのではないだろうか?

先週末は大雪が降り、木曜日、金曜日、土曜日の配達が難渋した。そのうえ、本日2/11(火)は祝日だ! 休まなあかんから、昨日は道路は駄々込み。車が進まない・・・。
どないやねん!!!

『小説』で物を語るのは正確ではないが、山崎豊子さんが戦後の通産省官僚の活躍を描き、テレビドラマ化もされた『官僚たちの夏』(DVDは現在入手困難)では、東大首席など超一流の頭脳を持った人々が、それでも自分は現場を知らないからと現場に何度も足を運び、うまくいくか実験もして、いろいろな法律を実施されていた。

今はどうだ?

一番優秀な方々はGAFAMに就職され、次は三菱さんやトヨタさんなど日本の超有力企業に就職され、その次のレベルの方が中央官僚になられると揶揄されている。ほんまかどうかは知らんし、それでも、我々よりは遥かに優秀だろうが、それでも現場に確認は必要じゃないのだろうか?
その上、チェックする政治家は、田中角栄さんや渡部美智雄さん、金丸信さんのような叩き上げじゃない。多くの方が深窓のご令息、ご令嬢だ。如何に優れた方であったとしても、なかなか市井の実態には配慮が及ばないだろう。

コタツ記事ならぬコタツ法案になってないか!!

まぁ、小さなCD屋のおっちゃんがわめいても、仕方ないんですが、「そうだ!そうだ!」と言ってくれる人もいるかもしれんので、書いとこうっと。
あぁースッキリした・・・。