この歌がイイ!酒を唄った歌5選

Now Music-聴いてみて!-

演歌に限らず、昭和の唄には『酒』が小道具で使われることがけっこう多い。
『酒』に頼るのは少し情けないイメージだが、どうしようもないことが人生にはかなりある。
気分転換もできないし、したくもない・・・そんなとき『酒』に一時逃げるのは生きる知恵だと思う。
待つしかなくて、でもイライラして寝つけなくて、そんなときも『酒』はありがたい。

10代や20代は浴びるように酒を飲んだし、飲めたが、今は大切な止まり木のような気がする。
いっとき身や心を躱して、距離を置いて考えることができる安全地帯。

酒を唄った歌から、今、好きな歌を5曲+番外1曲ご紹介します。
『今』って強調したのは、ひとつに『知らない歌』がいっぱいあるから。
二つには環境や年齢が変わればきっと胸に来る歌が変わるから。

5.当世酒場唄(永井龍雲)
楽しくて、優しくて、語り掛けるような歌です。
「安酒でなんですが、よかったら、一杯受けてくれますか」
は、なんか嬉しくなるフレーズです。
私は永井龍雲で好きになりましたが、本来は永井さんから五木ひろしさんに提供された楽曲だそうです。
【参考】永井龍雲ベスト全曲集

4.すごい男の唄(三好鉄生)
バブル全盛時の歌です。よく仲間とカラオケ・パブで歌いました。当時はカラオケBOXではなくカラオケパブが人気でした。
「ビールを回せ!朝まで飲もう!アンタが一番!!ワタシが二番!!!ドン!ドン!」
は盛り上がること間違いなしの定番でした。
【参考】三好鉄生ベスト全曲集

3.舟唄(八代亜紀)
これは定番曲です。
『お酒は温めの燗がいい。肴は炙った烏賊でいい♪』はキュッとなっちゃうフレーズです。
好きになった女の子と夜更けまで飲んで、朝起きて、
「もうこんな時間やなぁ・・・そろそろ起きよかぁ?」って声をかける。
男は憧れたんです。えっ?俺だけ???
【参考】八代亜紀ベスト全曲集

2.惚れた女が死んだ夜は(小林旭)
ずっと好きな歌です。
歌に登場する女性は、小林旭さんの元妻・美空ひばりさんのこととも云われています。
昔の恋人だけじゃなく、数少ないほんとうの友だち、いつでも昔に戻れる幼馴染、喧嘩してばかりだが認めていた仲間・・・
下手に慰めなんて言われたら「お前にわかるかぁー!」って・・・なんで俺より先に逝くねん・・・
【参考】小林旭 ベストヒット全曲集

1.エレジー~哀酒歌~(吉幾三)
吉幾三さんの『酒』の歌といえば『酒よ』だと云うのが定番です。
でも私はこの歌が好きです。
一つ一つの歌詞の間に間があるんですけど、そこで自分の大切な思い出を繰ってしまうんです。
なんであのとき、あの人の気持ちに気づかなかったんだろう・・・
なんでこんなふうに対応しなかったんだろう・・・
夜中に突然、昔を思い出し、泣きそうになることがあります。
今、一番好きな酒の歌です。

【参考】吉幾三・名曲集

番外には、ケツメイシさんの『闘え!サラリーマン』を挙げときます。
とにかくプロモーション・ビデオ、元気が出ます。
記事を書くために久々に聴いたんですが、あんまり酒の歌っぽくないのに気づきました。
でも、好きなんで番外で入れときます。