『本当の贅沢』と云っていいと思う。
京都の名所・嵐峡=保津峡で、名手・佐藤和哉さんの篠笛をBGMに、屋形船での舟遊びを楽しむ
・・・そんなイベントが開催される。
概略は下記のとおり。
【名称】笛の音ひびく舟遊び
【日程】2025年5月25日(日)
【時間】静寂の朝 9:00~10:00 / 賑々しき午后 13:30~14:30
【料金】7,000円(乗船料含む・税込)
【場所】嵐山通船北乗り場
【申込】チケットサイトPeatix
https://peatix.com/event/4304452

嵐峡・・・京都市の小学生は遠足で飯盒炊飯によく行く処です。
亀岡から嵐山までの桂川の渓谷部分を保津川と呼ぶので、保津峡の方が慣れてるかな。
いつ頃から『嵐峡』と言い出したか、調べると文学や観光資料では昔から『嵐峡』という言葉が用いられていたそうです。
嵐山の新緑や紅葉と保津川の水のコラボの美しさを強調する言葉だったのかもしれません。

演奏される佐藤和哉氏は、篠笛の演奏家であるとともに作曲家でもあります。
季節や自然の移ろいを優しい音色で奏でる、別名『21世紀のノスタルジア』。
佐賀県唐津に生まれ、幼少より唐津くんちの笛方として活躍されていたという。
本イベントは昨年2024年から二回目とのことだが、嵐山での舟遊びは平安時代にはすでにあったそうだ。
やんごとなき方々は、舟上で詩や歌を詠み、管弦に親しみ、優雅な時間を過ごしたと云う。
とりわけ、前年の大河ドラマ『光る君へ』で一躍有名になった藤原道長の舟遊びは有名で『大鏡』にもその様子が綴られている。
渡月橋を背に、屋形船で大堰川をさかのぼり、川辺で奏でられる篠笛を愉しむ一時間の舟旅。
午前9時からの『静寂の朝』では人が溢れる前の静かな風情を、午後1時30分からの『賑々しき午后』では賑わう大堰川(注1)を、それぞれお楽しみいただけます。
日々の喧噪を離れて、舟上で至誠の贅沢をお楽しみください。
《参考》
▷ 雅楽/舞楽のCD/DVD
▷ 京都いろいろ
(注1)大堰川とは桂川(保津川)の別名で、渡月橋近辺の地域で用いられている呼び名です。