ウェディングシンガーよかったべぇー!

旧ブログより(2006年01月19日記入)

近頃、映画にはまっとるてんちょ~どす。
エッ! なんではまったかって



フ・フ・フッ……ひまなんじゃ……
あまりにひまなんじゃあー!!!!!!!!!
ウウォーオーオー!!!

さて、アホの証明はここまでにしとうございます
今宵のお奨めはコレ
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ラブコメ映画の金字塔 ウエディング・シンガー(DVD)

我らが青春の80年代ソング、オンパレード!
カルチャークラブに、トンプソン・ツィンズ、ポリス、マドンナ、
エルビス・コステロ、デビッド・ボウイ、カジャグーグー、
ブルース・スプリングスティーン、ヒューイ・ルイス&ザ・ニューズ……。
ヒロインはCDプレイヤーを見て、レコード取りに走るし……
エイティーズ気分爆発もんでっせぇ。

でもね!
なによりええのは、アダム・サンドラー演じるロビーと、
ドリューバリモア演じるジュリア。
まるで明石家さんまと大竹しのぶの男女七人夏物語や男女七人秋物語みたいな、
「てめぇーら、はよくっつけや!!」と囃し立てたくなるいいコンビです。

ストーリーはよくあるパターンなんですよ。
ウェディングシンガー(結婚式に歌で場を盛り上げる)をやっているロビー。
彼が自分の結婚式当日、花嫁に逃げられるところから始まるんです。
気遣いできて、ええ奴やったロビーもさすがに大荒れ。
逃げた花嫁は日も陰ってきた頃、ロビーの家に来て、

「あなたとじゃ幸せになれない」

思わずロビーは言いますわな!

「せめて昨日言ってくれっ!!!」

ご名答!!!

荒れて、すさんでいた彼の心をほぐしたのが、友人のジュリアだったんどす。
ジュリアの結婚式の準備を手伝ううちに、彼女の天真爛漫な笑顔、
やさしさ、思いやり、そんなものにズタズタやったロビーの心は救われるんどす。
でも、そんなジュリアも結婚式を間近に控え、婚約者グレンの態度に

「???」

を感じてはった。
グレンちうのはお金持ちなんね。証券マンで仕事できるんかもしれんし、
人への対応もスマート、顔はそれほどでもない(とてんちょ~は思った)けど、
要するに、できる奴っぽい。

せやけど、あるときロビーは気づくねん。
グレンって女性を物としてみているってこと。
傷つけあって、支えあって、それでも一緒に年をとっていく、
そんなパートナーとして、ジュリアを見てないことに彼は気づくねん。

ほんで、激しい怒りと、自分がジュリアを愛してることにやっと気づく

同じ頃、ジュリアはウェディングドレスきて、鏡の前に立っていた。

グレン夫人、ジュリア・グレン、グレンの妻です。

鏡の自分に自己紹介しているうちに、思わず彼女はつぶやいた。

「ロビーの妻です」

それまでボロボロ泣いていた彼女の涙顔が、突然笑顔に変わる。
うれしそうにはしゃぐジュリア。
ほんま、幸せそうやぁー……

せやけどな、そんなもん結婚式まで1週間で、相手変更なんてでけへんで!
映画じゃあるまいし!!
ちゃう!! 映画やぁ!!

いろいろ行き違いもあって、ジュリアな、
グレンと一緒にサンフランシスコ行きの飛行機に乗る。あきらめよう思うたんや。
そやけどなグレンの飛行機の態度見て、心の中でなんども首振りよった。

「ちがう、ちがう!」

そんなとき、突然隣のファーストクラスの部屋から流れてきたんや。
ロビーの歌声が……
ジュリアへの思いを込めた、二人で綴った思い出いっぱい詰め込んだ、優しい歌。

まずびっくりして、ホッとして、ほんで涙があふれてきて……。
ギターを抱えたロビーが、そんなジュリアの前に現れた瞬間、
涙と、笑顔と、安心と、そんないろんなものが全部ジュリアの顔にうかぶんや。

そらな、凝ったSFXもあらへん。
ストーリーもようあるもんや。
せやけどなぁ、これだけ見終わった後、幸せな気分になれる作品、そうはない!
ドリューのかわいらしさ、いとおしさ、
ロビーの誠実さ、純粋さ、二人を取り囲む友人たちのあつい友情、
人間ってええもんやと思わせてもろうた。

ハリウッド映画は最後はハッピーエンドやないとあかん言うて、
「フランダースの犬」の終わり変えたときはあきれたが、
メリケンさんはこれでええんかもと正直、思った。
見たもんが元気になれる作品って最高や。ほんまええ映画です。