トランプ米国大統領が、2月1日、カナダとメキシコに25%、中国に追加関税10%を課す大統領令に署名した。新たな関税は4日から適用されると云う。現在、米国の対中平均関税率は20.6%だから、4日以降の対中平均関税率は30.6%となる。
当然、日本への関税攻勢も予測されるわけだし、さらに中国への輸出制限を言ってくる可能性もあるので、株式市場は敏感に反応。週明け本日2月3日の株価は大きく下がった。
DEALが信条のトランプさんだし、既にカナダやメキシコとの会談が予定されているらしいので、見せ球の可能性もあるのだが・・・いずれにしても激しいお方だ。トランプさんに(言葉だけかもしれないが)『親友』と評価された安倍さんがいない現在、日本の経済界にも不安が広がっているという。
『愚者は経験に学び、智者は歴史に学ぶ』というが、貿易制限と関税の違いはあるにしろ今の世界経済は第一次世界大戦直前のブロック経済を彷彿させる。その上、中東(イスラエルvsパレスチナ)、中央アジア(ロシアvsウクライナ)という導火線がすでに発火している。南シナ海(中国vsフィリピン)、東シナ海(中国vs台湾/日本)もきな臭いし、アフリカは情報不足でよくわからないが、急速な経済成長が国家間の格差や国内でも格差を急拡大しており、紛争、革命が起こりかねない。
そう考えると、日本は少しボヤーッとし過ぎているかもしれない。
小生にとってはそんなでっかい話より、今日のCDやDVDの売れ行きの方が明らかに重要なのではあるが、どうも物価高や追従値上げの波はまだまだ続きそうな印象だ。