さっき頼んだCD、まだ届きません・・・

愛すべき弊店のお客さまたち お客さま百景

店を長くやってますと、悪い人では絶対ないんだけど、困っちゃう人もおられるもので・・・。

先日、お電話で常備在庫の時代劇DVDをご注文戴きました。
「はよ見たい!」と言わはるんで、お客さまの許可をもらって、宅配便で送ることに。
この地域はクロネコヤマトさんが早いということで、ヤマトさんで翌日午前中指定で即出荷完了!!!

安心して、コーヒー飲んでますと・・・
トヌルル・ル・ルー(店の電話の呼び出し音)

「はい。市原栄光堂でございます」
と電話に出たところ、先ほどのお客さまです。

「まだ届かないんですが・・・」

エッ!!!
「いやそら、さっき出荷したばかりですし・・・」
「そうですかぁ・・・」
凄く残念そうなのでちょっと気を使ったつもりで
「今、クロネコさんが一生懸命運んでくれているので、明日には届くと思います」

これがまずかった・・・!!!

「えっ! ネコが運んでいるんですか!?」

!?!?!?!?!?
「いえ。ネコではなくて・・・」

「車とかで運べば、もう届くんじゃないですか!?」

いやちょっと待ってください。
本気で言っておられるのでしょうか?
勘違いなのでしょうか???
不安が心をよぎります。

「お金出すんで、普通の便に変えてもらえますか?」

いやいや注文時にクロネコヤマトって言うたやん・・・

「ごめんなさい。言い方がわかりにくかったです。
クロネコヤマトの宅急便さんにお願いしています。
荷物番号は・・・」

これで収まると思ったのですが・・・。

「あぁ、よかった。安心しました。
それじゃ、その人にすぐ届けるように言ってください」

いやいや弊店は京都。
あなたは新潟。
すぐには無理です。
まぁ近頃は即日配達の通販業者もおられるのだけど、うちは無理だはぁ、と思っていると、
「近所のスーパーはその日のうちに届きますよ。」

おっしゃるとおりかもしれません・・・でも
・・・ うちは近所のスーパーではないし、新潟県内の店でもないんです・・・ 

「明後日には友達と一緒に見たいんです!」

じゃあ、ええじゃないか!
明日の午前中でええじゃないか!

別にお客さんも怒ったはるわけではないんです。
ただ残念がっておられるだけなんですが、こっちもなんか辛いんですよね。
できうるベスト尽くしたのに、残念がられている、それもどうしようもできないことなんです。

『無力』
ってこういうときに使う言葉なんですね。

まぁ結局、明日の午前中まで待っていただけることになりました。
お客さまとの電話終了後、すぐにヤマトさんのカスタマーにお電話し、
「絶対、明日の午前中に届けてな!」と念押ししたのは言うまでもありません。
ほんまに激しい1日でした。


《教訓》
言葉は正確に使うべし。
落ちついて対応すべし。オチつけんでもええから。