京都貼り紙『no vacancy』

てんちょ-の時事放談 つれづれなるままに
てんちょ-時事放談

京都の某飲食店で張られた、この貼り紙が話題になっている。
『no vacancy』『不凑功是満座』ともに満室、満員を示す。
その下に小さく赤字で書いてある日本語が読めないと、空席の存在に気づけない仕組だ。

貼り紙について陰険だ! 厭味ったらしい! と云われるのは、なるほどそうなのだが、おひれはひれがつき、京都人は京都以外は皆差別する、なんて言われた日にゃあ一言いいたくなるのが人情だ。

まぁ、当の私も御所近辺の方々から「南の方々」と云われたことがある。
怒る人たちの気持ちもさもありなんだが、ほとんどの人は今どき、そういう意識は少ない。
ただ一見さんお断りも含め、それなりのわけもあるので、認めろとは申しませんが、理解してもらえると助かる。

今回の貼り紙も、近頃のオーバーツーリズムに対応ができていない市政にも問題がある。
円安が進む中、今の日本はだれでも観光に来れる国になっている。
昔は富裕層で、しきたりや風習も含め日本文化を愉しもうという方が多かったが、近頃はけっこうムチャクチャする外国人も多いらしい。
(幸い、弊店に来てくださるお客さまは、日本人も含め紳士淑女が多い。ありがとうございます!)

日本語が通じないと注意もできない。
日本人客だけでなく、日本文化を愉しみたくてわざわざ海外から来てくださった方の想い出もぶち壊しにしてしまう。

CMで大地真央さん扮する板前さんが、カウンターで写真ばっかり撮ってワイワイキャーキャー騒ぐ客を叱るシーンがあるが、店の雰囲気はスタッフだけでなく、お客さまにも一緒に創っていただくものだ。
そのことを了解して戴きたいという思いは飲食店も私たちCD屋も同じだと思う。

まぁ京都人独特のもって回った言い方、嫌いな方、よくわかります。
でも、それも京都です。ぜひ呑み込んでもらって、
「またけったいな言い方してぇー」と、それも含めて楽しんでもらえればうれしいです。