尺八の音色は幽玄で、深く、なにか胸の奥にストーンと落ちてくるような風情があります。日本の伝統楽器や中国の胡弓や琵琶もそうですが、旋律や音の流れもいいのですが、風情というか空気感、音が醸し出す世界観を味わっていただけると、さらに楽しいのではないかと思います。 私の場合は、音であって、音がない、尺八にはそんな印象があります。本ページには尺八演奏の伝統器楽曲CDを多数紹介。琴古流尺八、都山流尺八、竹保流尺八、時代劇でおなじみの虚無僧尺八、民謡尺八など尺八の魅力、ぜひ、あなたもお楽しみください。
尺八は日本の伝統的な木管楽器で、正倉院には日本最古の尺八が保存されている。もともと中国・唐の楽人・呂才が考案し、日本には7世紀末から8世紀初めに雅楽楽器として伝わった。しかし次第に雅楽楽器としては廃れ、
江戸時代には楽器というより法器(仏教の法具)となり、建前上は普化宗の虚無僧のみが演奏することが許されていた。時代劇でよく見るシーンである。
尺八にはいくつかの流派があり、都山流尺八と琴古流尺八が有名だ。都山流尺八は、明治時代、初代・中尾都山が創始した。筝曲の達人・宮城道雄と組んで、その名を高めた。現在、尺八界最大の組織を誇る。
琴古流尺八は都山流尺八より歴史が古く、江戸時代中期に黒田藩出身の浪人・黒沢琴古が、伝承される尺八曲を整理。全36曲を琴古流尺八本曲に制定した。黒沢琴古の名跡は途絶えたが、荒木古童、吉田一調らが隆盛を築いた。
その他、尺八の近代化をめざし七孔尺八の創案や五線譜導入を試みた上田流尺八、宗悦流の流れを汲み、宗悦流本曲や明暗古典本曲、真法流古典本曲なども受け継いだ竹保流尺八などがある。
ちなみに、本曲とは尺八本来の楽曲を指し、既存の楽曲を尺八用に編曲した曲は外曲と言われる。また普化宗の吹禅に用いられていた本曲を、特に古典本曲と呼ぶ。
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